ワークフローのアクションでは、{{変数名}}と書いた部分が実行時に友だちごとの実際の値へ置き換わります。この記事では、使える変数の一覧と入力できる場所、メッセージ配信・自動送信メッセージの変数との違いを説明します。
変数のしくみ
変数は、半角の二重波かっこで名前を囲んで入力欄に直接書きます。専用の挿入ボタンはなく、手入力で追加します。
たとえばメッセージ本文に次のように書くと、送信時に友だちの表示名へ置き換わります。
こんにちは、{{line.displayName}}さん!
- かっこ内の前後の空白はあってもなくても動作します(
{{ line.displayName }}も可) - 対応していない変数名や、値が見つからない変数は、原則そのまま文字として残ります(HubSpotなどサービス名付きのプロパティ変数だけは空欄になります)
- 置き換えが起きるのはワークフローの実行時です。テスト時は実際の友だちで動作を確認してください
変数が使えるアクションと入力欄
変数が使えるのは次のアクションの入力欄です。それ以外の入力欄では置き換わりません。
| アクション | 変数が使える入力欄 | 補足 |
|---|---|---|
| メッセージ送信 | メッセージ本文(テキスト) | すべての変数が使えます |
| 質問 | 質問文 | 選択肢のラベルとエラーメッセージでは使えません |
| Webhook送信 | リクエストボディ | Webhook URLでは使えません |
| プロパティ設定 | 設定する値 | |
| HubSpotプロパティ設定 | 設定する値 | 日付型プロパティでは 「アクション実行時点の日付」 「選択した日付」 などの選択肢からも設定できます |
| Klaviyoプロパティ設定 | 設定する値 | |
| Klaviyoイベント送信 | イベント名 |
次の場所では変数は使えません。
- 条件分岐の比較値(プロパティ条件の値に変数は書けません)
- タグ、遅延、リッチメニュー更新、カスタマーエージェント、HubSpotワークフロー登録、Klaviyoリスト追加の各設定
- 自動送信メッセージ・LINE通知メッセージを送信アクションで選んだメッセージの本文(自動送信メッセージの本文で使えるのは表示名や連携プロパティの変数だけです。質問の回答や日付を差し込みたい場合は、メッセージ送信アクションのテキストを使ってください)
友だちの基本情報の変数
友だちのLINEプロフィールの情報は、トリガーの種類を問わずいつでも差し込めます。
| 変数 | 差し込まれる値 |
|---|---|
{{line.userId}} |
友だちのLINEユーザーID |
{{line.displayName}} |
友だちの表示名 |
{{line.pictureUrl}} |
プロフィール画像のURL |
{{line.statusMessage}} |
ステータスメッセージ |
旧プロダクトから移行したワークフローとの互換のため、{{lha_line_user_id}}もLINEユーザーIDに置き換わります。
受信メッセージ・タップ操作の変数
トリガーのきっかけになったメッセージやボタン操作の内容を差し込めます。トリガー発火時の値はフローの最後まで保持されるため、遅延や質問をはさんだ後のアクションでも使えます。
| 変数 | 差し込まれる値 | 使えるトリガー |
|---|---|---|
{{message.text}} |
受信したメッセージの本文 | メッセージ受信 |
{{postback.data}} |
タップされたボタンのポストバックデータ | ポストバック受信 |
{{trigger.params.date}} |
日時選択ボタンで選ばれた日付(yyyy-MM-dd) | ポストバック受信(日時選択) |
{{trigger.params.datetime}} |
日時選択ボタンで選ばれた日時 | ポストバック受信(日時選択) |
質問の回答の変数
{{answers.lastAnswer}}は、直前の質問アクションで友だちが答えた内容に置き換わります。回答の復唱や、回答を使った案内に使えます。
| 変数 | 差し込まれる値 |
|---|---|
{{answers.lastAnswer}} |
直前の質問への回答(選択肢の値、自由入力のテキスト、日付選択ならyyyy-MM-dd形式の日付) |
たとえば、日付選択の質問の次にメッセージ送信アクションを置き、本文を次のようにすると、選ばれた日付を復唱できます。
{{answers.lastAnswer}}ですね。かしこまりました!
日付・時刻の変数
アクションが実行された時点の日付や時刻を差し込めます。リマインドやあいさつ文への日付の埋め込みに使えます。
| 変数 | 差し込まれる値 | 例 |
|---|---|---|
{{date.today}} |
実行日の日付 | 2026-07-22 |
{{date.now}} |
実行日時(タイムゾーン付き) | 2026-07-22T18:30:00+09:00 |
{{date.year}} |
年 | 2026 |
{{date.month}} |
月 | 7 |
{{date.day}} |
日 | 22 |
{{date.hour}} |
時 | 18 |
{{date.minute}} |
分 | 30 |
{{date.dayOfWeekJa}} |
曜日(日本語) | 火曜日 |
{{date.dayOfWeek}} |
曜日(英語) | TUESDAY |
{{date.formatted}} |
日本語形式の日時 | 2026年07月22日 18:30 |
日付・時刻は、ワークスペースに設定したタイムゾーンで計算されます(未設定の場合は日本時間)。
連携サービスのプロパティ変数
HubSpot・Klaviyo・Shopifyと連携している場合は、プロパティの内部名を指定して同期済みの値を差し込めます。差し込めるのは、各サービスの連携設定で同期対象に選んだプロパティに限られます。
| 変数 | 差し込まれる値 |
|---|---|
{{hubspot.プロパティの内部名}} |
HubSpotの同期済みコンタクトプロパティ |
{{klaviyo.プロパティの内部名}} |
Klaviyoの同期済みプロフィールプロパティ |
{{shopify.プロパティの内部名}} |
Shopifyの同期済み顧客データ |
{{プロパティの内部名}} |
サービス名を省略した書き方(HubSpot→Klaviyo→Shopifyの順で値を探します) |
値が見つからないときの挙動は書き方で異なります。
- サービス名付き(
{{hubspot.〜}}など): 友だちが未連携の場合や値が未設定の場合は空欄に置き換わります - サービス名なし(
{{〜}}): どのサービスにも該当プロパティがない場合はそのまま文字として残ります
トリガー固有の変数
{{trigger.キー名}}の形式で、トリガーの種類ごとの固有情報を差し込めます。主なキーは次のとおりです。
| トリガー | 使える変数 |
|---|---|
| メッセージ受信 | {{message.text}}(受信本文) |
| ポストバック受信 | {{postback.data}}、{{trigger.params.date}}、{{trigger.params.datetime}} |
| QRコード読み取り | {{trigger.qrCodeId}}(読み取られたQRコードのID) |
| 動画視聴完了 | {{trigger.trackingId}}(動画のトラッキングID) |
| カゴ落ち | {{trigger.checkoutUrl}}(カゴ落ち復帰用URL)、商品情報 |
| 購入完了 | {{trigger.orderNumber}}(注文番号)、{{trigger.totalPrice}}(合計金額)、商品情報 |
| 発送完了 | {{trigger.orderNumber}}(注文番号)、商品情報 |
| 再入荷 | {{trigger.productTitle}}(商品名)、商品情報 |
| 閲覧リマインド | {{trigger.productTitle}}(商品名)、商品情報 |
| HubSpotプロパティ更新 | {{trigger.propertyName}}(更新されたプロパティの内部名)、{{trigger.propertyValue}}(更新後の値) |
友だち追加・ブロックトリガーには、差し込みに使える固有の変数はありません。
商品情報の参照
Shopify連携のトリガー(カゴ落ち・購入完了・発送完了・再入荷・閲覧リマインド)では、対象の商品一覧を番号付きで参照できます。番号は0が先頭の商品です。
| 変数 | 差し込まれる値 |
|---|---|
{{trigger.products.0.title}} |
先頭の商品の商品名 |
{{trigger.products.0.price}} |
先頭の商品の単価 |
{{trigger.products.0.quantity}} |
先頭の商品の数量 |
2つ目以降の商品は{{trigger.products.1.title}}のように番号を変えて参照します。指定した番号の商品がない場合は、そのまま文字として残ります。
メッセージ配信・自動送信メッセージの変数との違い
メッセージ配信と自動送信メッセージの本文でも変数は使えますが、ワークフローの変数とは種類が別です。書式は同じ二重波かっこでも、使える変数名が異なります。
メッセージ配信・自動送信メッセージの本文で使えるのは、友だちのプロフィールと連携プロパティの変数です。
| 変数 | 差し込まれる値 |
|---|---|
{{display_name}} |
友だちの表示名 |
{{line_user_id}} |
友だちのLINEユーザーID(主にURLのクエリ用途) |
{{abandoned_checkout_url}} |
カゴ落ち復帰用URL(カゴ落ち関連の配信時) |
{{hubspot.内部名}}・{{klaviyo.内部名}}・{{shopify.内部名}}・{{内部名}} |
連携サービスの同期済みプロパティ |
覚えておきたい違いは次の3点です。
- 表示名の変数名が異なります。ワークフローのアクションでは
{{line.displayName}}、メッセージ配信・自動送信メッセージでは{{display_name}}です {{answers.lastAnswer}}・{{trigger.〜}}・{{date.〜}}などのワークフロー変数は、自動送信メッセージの本文では置き換わりません。ワークフローから自動送信メッセージを送る場合も同じです- メッセージ配信のエディタには 「変数を挿入」 ボタンがあり、一覧から選んで挿入できます。自動送信メッセージとワークフローでは手入力します
メッセージ配信・自動送信メッセージの変数は、テキストのほかFlexメッセージやカードタイプメッセージの本文でも使えます。値が未設定の友だちには「--」と表示されるため、全員に値があるプロパティを使うか、未設定でも自然な文面にしてください。
うまく置き換わらないときは
変数がそのまま表示される場合は、次の順で確認してください。
- 変数名のつづり: 大文字・小文字も含めて一覧どおりか確認してください。かっこは半角の
{{ }}を2つ重ねます - 入力した場所: 変数が使えるのは対応した入力欄だけです。条件分岐の比較値や自動送信メッセージの本文では、ワークフローの変数は置き換わりません
- トリガーとの組み合わせ:
{{message.text}}はメッセージ受信、{{trigger.params.date}}は日時選択ボタンのタップなど、対応するトリガーで発火した場合にだけ値が入ります - プロパティの同期設定: 連携サービスのプロパティは、同期対象に選んだものだけが差し込めます。連携設定の同期プロパティを確認してください
- 友だちの連携状態: 友だちがHubSpotコンタクトなどと連携(ID連携)されていない場合、そのサービスのプロパティは空欄になります