購入完了や発送完了などの取引通知を、Klaviyo Flowをきっかけに「LINE通知メッセージ」で送る方法を説明します。友だち追加前のお客さまにも、電話番号をもとにLINEで通知を届けられます。
LINE通知メッセージとは
LINE通知メッセージは、友だち追加していないお客さまにも電話番号をもとに届けられる、LINEヤフー社認定の通知専用メッセージです。
通常のLINE配信は友だちにしか届きません。LINE通知メッセージは、お客さまの電話番号がLINEアカウントの登録番号と一致すれば、友だちでなくても届きます。メッセージはLINEヤフー社が定めた認定テンプレート(「発送完了通知」「各種注文完了通知」など)に、注文番号や送り状番号といった情報を差し込む形式です。
利用にあたっての前提は次のとおりです。
- 取引に付随する通知(購入・発送・予約など)専用です。広告や販促には利用できません
- 利用にはLINEヤフー社への申請と承認が必要です
- メッセージの文面デザインは認定テンプレートに沿います。自由なレイアウトはできません
この機能を使うための条件
Klaviyo連携、LINE通知メッセージの利用承認、お客さまの電話番号の3つがそろっている必要があります。
- LINE公式アカウントでLINE通知メッセージの利用が承認されていること
- LumoでKlaviyo連携が完了していること
- 配信先のKlaviyoプロファイルに電話番号が登録されていること(国番号付きの形式。例:
+819012345678)
通知が届くのは、2つの条件がそろったときです。Klaviyoプロファイルの電話番号が、お客さまのLINEアカウントの登録番号と一致していること。そして、お客さまがLINE側で通知メッセージの受信を許可していることです。
設定の全体像
「LINE通知メッセージ」「自動送信メッセージ」「Klaviyo Flow」を1セットとして、通知の種類ごとに作成します。
| ステップ | 作成・設定するもの | 場所 |
|---|---|---|
| 1 | LINE通知メッセージ(テンプレート)を作成 | Lumo |
| 2 | 自動送信メッセージを作成 | Lumo |
| 3 | Klaviyo Flow連携情報を取得 | Lumo |
| 4 | FlowにWebhookアクションを設定 | Klaviyo |
| 5 | テストして公開 | Klaviyo |
購入完了と発送完了の両方を送る場合は、このセットを2つ作ります。
LINE通知メッセージを作成する
サイドメニューの 「自動化」 > 「LINE通知メッセージ」 から、用途に合う認定テンプレートを選んで作成します。
- 「LINE通知メッセージを作成」 を選びます
- 地域とテンプレートキーを選びます。発送完了なら 「発送完了通知」、購入完了なら 「各種注文完了通知」 または 「各種購入完了通知」 が定番です
- 差し込みアイテムで、表示したい項目(送り状番号・商品名・お支払金額など)の差し込みキーを選び、表示値を入力します。注文ごとに変わる値には差し込み変数を使います
- CTAボタンのラベルを選び、URLを設定します。発送完了なら 「配達状況を確認する」、購入完了なら 「注文履歴を確認する」 などが選べます
- 強調アイテムを使う場合、表示テキストは15文字以内にします。変数を使ったときは、置き換え後の文字数で数えます
差し込み変数の書き方
表示値やボタンURLには{{ data.キー名 }}の形式で、Klaviyoから渡される注文データを差し込めます。
利用できる主な変数は次のとおりです。変数の値は、あとの手順で取得するKlaviyo Flow連携情報のJSON bodyを通じて、Klaviyoから受け取ります。
| 変数 | 内容 | 使えるトリガー |
|---|---|---|
{{ data.orderNumber }} |
注文番号 | Placed Order / Fulfilled Order |
{{ data.orderDate }} |
注文日 | Placed Order / Fulfilled Order |
{{ data.productName }} |
商品名(1点目) | Placed Order / Fulfilled Order |
{{ data.totalPrice }} |
注文金額 | Placed Order / Fulfilled Order |
{{ data.orderStatusUrl }} |
注文状況ページのURL | Placed Order / Fulfilled Order |
{{ data.trackingNumber }} |
送り状番号 | Fulfilled Orderのみ |
{{ data.shippedDate }} |
発送日 | Fulfilled Orderのみ |
{{ data.trackingUrl }} |
配達状況ページのURL | Fulfilled Orderのみ |
{{ data.email }} |
お客さまのメールアドレス(URLエンコード済み) | Placed Order / Fulfilled Order |
- 通貨記号は表示値の側に書きます(例:
¥{{ data.totalPrice }}) - 送り状番号などの発送系の変数は、購入完了(Placed Order)のFlowでは値が入りません。購入完了用のテンプレートでは使わないでください
-
{{ data.email }}はURLエンコード済みのため、ボタンURLのパラメータにそのまま使えます。画面に表示する用途には向きません
通知からID連携につなげる
CTAボタンのURLにID連携用のカスタムQRコードのURLを設定すると、通知を受け取ったお客さまがボタンから友だち追加とID連携まで一度に完了できます。
- カスタムQRコードで連携タイプに「Klaviyo連携」を選び、メールアドレスを差し込む設定でURLを発行します
- 発行されたURLのメールアドレスの差し込み部分を
{{ data.email }}に置き換えます(例: 末尾を?e={{ data.email }}にします) - 置き換えたURLを、LINE通知メッセージのCTAボタンのURLに設定します
友だち追加前のお客さまに通知を届け、そのままLINEの友だちになってもらう導線として活用できます。カスタムQRコードの作成方法はKlaviyoプロフィールとLINE友だちをID連携するで説明しています。
自動送信メッセージを作成する
メッセージの種類で 「LINE通知メッセージ」 を選び、作成したテンプレートを1つ指定します。
- サイドメニューの 「自動化」 > 「自動送信メッセージ」 から新規作成します
- メッセージの種類で 「LINE通知メッセージ」 を選びます
- テンプレートに、作成したLINE通知メッセージを選んで保存します
LINE通知メッセージを選んだ自動送信メッセージには、ほかの種類のメッセージを追加できません。1つの自動送信メッセージ=1つの通知です。
Klaviyo Flow連携情報を取得する
自動送信メッセージの詳細画面にある 「Klaviyo Flow連携情報」 から、KlaviyoのWebhookアクションに設定する値一式を取得します。
- 作成した自動送信メッセージの詳細画面で 「Klaviyo Flow連携情報」 を選びます
- 配信に使うLINE公式アカウントを選びます
- 表示されたDestination URL・ヘッダー(Key / Value)・JSON bodyを控えます。JSON bodyは 「JSONをコピー」 でコピーできます
JSON bodyには、差し込み変数に対応する注文データの取得設定と、重複排除キー(idempotencyKey)があらかじめ含まれています。基本はそのまま貼り付ければ動きます。
重複排除キーは、KlaviyoのWebhook再送信やFlowの二重発火で同じ注文イベントが繰り返し届いても、通知を1回だけ送るための仕組みです。同じお客さまに同じ通知が2回届くことはありません。以前に取得したJSON bodyを使っている場合は、最新のJSONを取得して貼り直すと有効になります。
KlaviyoでFlowを作成する
購入完了は「Placed Order」、発送完了は「Fulfilled Order」をトリガーにFlowを作り、Webhookアクションに取得した値を設定します。
トリガーを選ぶ
| 送りたい通知 | 選ぶトリガー | 発火タイミング |
|---|---|---|
| 購入完了 | Placed Order | 注文が確定したとき |
| 発送完了 | Fulfilled Order | 注文全体が発送済みになったとき |
似た名前の「Ordered Product」は注文内の商品ごとに発火し、同じお客さまに通知が複数届いてしまうため選ばないでください。
Webhookアクションを設定する
- Flowに 「Webhook」 アクションを追加します
- HTTPメソッドに 「POST」 を選び、Destination URLを設定します
- カスタムヘッダーに、控えたKeyとValueを設定します
- JSON bodyに、コピーした内容を貼り付けます
購入完了と発送完了の2つのFlowを作る場合は、それぞれのFlowに対応する自動送信メッセージのJSON bodyを貼り付けます。
注文データの差し込みを確認する
JSON body内の注文データの参照先は、ストアの構成によって変わることがあります。KlaviyoのPreview Webhookで、実際の値が入るかを確認します。
Preview Webhookで空欄や「None」になる項目がある場合は、Klaviyoのイベントデータを確認し、JSON body内の該当するevent.から始まる変数を、実際のイベントに合わせて調整してください。
公開前に動作を確認する
Preview Webhookとテスト用プロファイルへの実送信で、差し込みと着信を確認してから公開します。
- KlaviyoのWebhookアクションで 「Preview Webhook」 を開き、注文番号などの各項目に実際の値が差し込まれることを確認します
- 自分の電話番号を登録したテスト用プロファイルで実際にイベントを発生させ、LINEに通知が届くことを確認します
- 問題がなければFlowをLive(公開)にします
- 保存後にFlowの画面を開き直し、WebhookアクションがDraftに戻っていないかを確認します。Draftのままだと通知は送られません
テストで届かないときは、Klaviyoプロファイルの電話番号が自分のLINEアカウントの登録番号と一致しているかを最初に確認してください。
部分発送があるストアの設定
1つの注文を複数回に分けて発送する場合、Fulfilled Orderは注文全体の発送が完了したときにしか発火しません。
- 分けて発送するたびに通知したい場合は、トリガーに 「Fulfilled Partial Order」 を使う別のFlowを作ります
- 通知の二重送信を防ぐため、Fulfilled Order側のFlowにトリガーフィルター「HasPartialFulfillments is false」を追加します(Klaviyoが推奨する構成です)
- Fulfilled Partial OrderのFlowでは、Preview WebhookでJSON bodyの
idempotencyKeyの値が発送ごとに変わることを確認してください。値が変わらない場合、2回目以降の発送通知が重複と判定されて送られないことがあります。その場合はキーを発送ごとに一意な値(送り状番号など)に調整してください
分割発送をしないストアでは、この設定は不要です。
うまくいかないときは
LINE通知メッセージのFlow配信でよくある問題と確認ポイントは次のとおりです。
| 症状 | 確認するポイント |
|---|---|
| 通知が届かない | Klaviyoプロファイルの電話番号が、お客さまのLINEアカウントの登録番号と一致しているか確認してください。形式は国番号付き(例: +819012345678)が確実です。LINE通知メッセージの利用承認が済んでいるかも確認してください |
| 「None」や空欄が表示される | Klaviyo側で変数の値を取得できていません。Preview Webhookでイベントデータを確認し、JSON body内のevent.から始まる変数を調整してください |
| 送信エラーになる | 強調アイテムの表示テキストが、変数の置き換え後に15文字を超えていないか確認してください。送信結果は自動送信メッセージの詳細画面で確認できます |
| 届くのが遅い | 通常はイベント発生から1分以内に届きます。大きく遅れるときは、KlaviyoのFlowにTime delay(待機)のステップが入っていないか確認してください。設定の確認はPreview Webhookとテスト送信で行ってください |
| 認証エラーになる | WebhookのヘッダーのKeyとValueが最新か確認してください。認証キーを再発行した場合は、Klaviyo Flow側の値も更新が必要です |
| Flowが動かない | WebhookアクションがLive(公開)になっているか確認してください。保存後にDraftに戻っていることがあります |
| 同じ通知が2回届いた | JSON bodyに重複排除キー(idempotencyKey)が入っているか確認してください。 「Klaviyo Flow連携情報」 から最新のJSONを取得して貼り直すと、二重送信を自動で防げます |
| 通常のLINEメッセージをFlowから送りたい | 友だち向けの通常配信(商品カード・リッチメッセージなど)は別の設定です。Klaviyo FlowからLINEメッセージを配信するで説明しています |