Webコンバージョン計測を使うと、購入や予約などの成果をWebサイト側から記録し、LINE配信がその成果にどれだけ貢献したかを計測できます。Shopifyを使っていないサイトでも導入できます。コンバージョンの送信自体は、購入完了ページなどに数行のスクリプトを追加するだけです(事前準備として、トラッキングコードの設置が必要です)。この記事では、計測の準備からスクリプトの設置、動作確認までの手順を説明します。
Webコンバージョン計測は、いただいたフィードバックをもとに改善を続けているため、仕様や画面が今後変わる場合があります。お気づきの点は、サポートまでお寄せください。
Webコンバージョン計測でできること
Webコンバージョン計測は、自社サイトで起きた成果(コンバージョン)をLumoに記録し、LINE配信の売上・成果への貢献を可視化する機能です。
購入完了ページや申し込み完了ページでlumo.conversion()を実行すると、その成果がLumoに送られます。LINEのリンクやQRコードを経由して来訪した友だちの成果は、LINE経由と判定されます。レポートでは「LINEがどれだけ売上・成果に貢献したか」を追えます。
金額のある成果(購入)だけでなく、予約・会員登録・資料請求のように金額のない成果も記録できます。Shopify連携がなくても導入できるため、HubSpotで顧客を管理しているサイトや、独自のECサイト・ランディングページでも利用できます。
計測したデータの読み解きは、マーケティングエージェントに任せられます。「LINE配信の売上貢献を振り返って」と伝えると、エージェントが計測結果をもとに気づきや次の打ち手を提案します。
計測を始めるための準備
Webコンバージョン計測を使うには、トラッキングコードの設置・LINE配信での計測リンクやQRコードの利用の2つが前提になります。
| 準備すること | 内容 |
|---|---|
| トラッキングコードの設置 | 計測したいサイトにトラッキングコードを設置します。設置方法は「トラッキングコードの設定」の記事で説明しています |
| 計測リンク・QRコードの利用 | LINEの友だちを識別するため、メッセージ配信のリンクやトラッキングQRコードを経由して来訪してもらいます。これらのリンクには、友だちを識別する情報が自動で付与されます |
トラッキングコードは、来訪した友だちを識別し、後からの成果と結び付けるための土台です。トラッキングコードが設置されていないと、lumo.conversion()を実行しても成果を友だちに結び付けられません。
コンバージョンを記録する
コンバージョンは、成果が発生したページ(購入完了ページなど)でlumo.conversion()を実行して記録します。
トラッキングコードが読み込まれたページであれば、lumo.conversion()を呼び出すだけで成果が送信されます。購入完了・申し込み完了など「成果が確定したタイミングのページ」に設置してください。
基本の書き方
購入完了ページに、次のようなスクリプトを追加します。金額や注文番号は、実際の注文の値に置き換えて出力してください(多くのECサイト・CMSでは、注文情報をテンプレートの変数として差し込めます)。
<script>
lumo.conversion({
name: "purchase",
value: 5000,
currency: "JPY",
orderId: "ORDER-12345"
});
</script>
金額のない成果(予約・会員登録など)は、nameだけでも記録できます。
<script>
lumo.conversion({ name: "reservation" });
</script>
渡せる情報
lumo.conversion()には、成果の内容を表す情報を渡します。
| キー | 必須/任意 | 内容 |
|---|---|---|
name |
必須 | 成果の種別を表す名前。例: purchase(購入)、reservation(予約)、signup(会員登録)。半角英数字での指定を推奨します |
value |
任意 | 成果の金額。数値で指定します。金額のない成果では省略できます |
currency |
任意 | 金額の通貨コード。valueを渡すときに指定します。例: JPY |
orderId |
任意 | 注文や取引を識別するID。同じIDの重複送信を1件にまとめ、ページ再読み込みによる二重計上を防ぎます |
email |
任意 | 購入者のメールアドレス。別のブラウザや端末での購入を計測につなげます |
test |
任意 | 動作確認用。trueにすると記録はされますが、レポートの集計には含まれません |
nameは成果の種別ごとに一定の値を使ってください。同じ「購入」に対して毎回違う名前を付けると、レポートで成果を種別ごとに集計できなくなります。
Google Tag Managerで設置する
Google Tag Manager(GTM)を使っている場合は、カスタムHTMLタグとして設置できます。
- カスタムHTMLタグを作成し、
lumo.conversion()のスクリプトを設定します - 金額や注文番号は、データレイヤー変数などのGTM変数を使って動的に差し込みます
- 購入完了ページの表示、または購入完了イベントで発火するトリガーを設定します
GTMで設置する場合も、トラッキングコード本体がそのページで読み込まれている必要があります。トラッキングコードもGTMで配信している場合は、トラッキングコードのタグがlumo.conversion()のタグより先に読み込まれるように順序を設定してください。
推奨コンバージョン名
nameには推奨の名前があります。これを使うと、レポートではわかりやすい表示名で集計できます。
次の名前で送ると、レポートの分析軸 「コンバージョン名」 で対応する表示名として集計されます。成果の種別ごとに決まった名前を使うと、レポートで種別ごとに集計しやすくなります。
nameに指定する値 |
レポートでの表示名 | 主な用途 |
|---|---|---|
purchase |
購入 | 商品・サービスの購入完了 |
signup |
会員登録 | 会員・アカウントの登録完了 |
lead |
リード獲得 | 見込み客の獲得(無料登録・お試し申し込みなど) |
reservation |
予約 | 予約・来店予約の完了 |
download |
資料ダウンロード | 資料・カタログのダウンロード |
contact |
問い合わせ | 問い合わせフォームの送信 |
推奨の名前に当てはまらない成果には、独自の名前を指定できます。その場合、レポートには入力した名前がそのまま出ます。
別のブラウザでの購入も計測する
Webコンバージョン計測は、LINEのリンクをクリックしたのと同じブラウザでの購入を計測します。emailを渡すと、別のブラウザや端末での購入も計測できます。
友だちの識別情報は、LINEのリンクやQRコードをクリックしたブラウザに保存されます。そのため、LINEアプリ内のブラウザでリンクを開いた後、別のブラウザ(PCのブラウザなど)で購入すると、そのままでは同じ友だちの成果と判定できません。
emailに購入者のメールアドレスを渡すと、Lumoが把握している友だちのメールアドレスと照合します。これで、別のブラウザや端末での購入もその友だちの成果として計測できます。購入完了ページは購入者のメールアドレスを持っていることが多いので、できる範囲でemailを渡すのがおすすめです。
emailを送信する場合は、外部送信される情報として自社のプライバシーポリシーへの記載が必要です。記載内容は「外部送信情報の開示文テンプレート」の記事を参考にしてください。
動作を確認する
設置した計測が正しく動くかは、testフラグを使って確認します。
testをtrueにしてlumo.conversion()を実行すると、成果は記録されますがレポートの集計には含まれません。本番の数字を汚さずに、スクリプトが正しく実行されるかを確認できます。
<script>
lumo.conversion({
name: "purchase",
value: 5000,
currency: "JPY",
orderId: "TEST-0001",
test: true
});
</script>
ブラウザの開発者ツールのコンソールを開き、スクリプトの実行時にエラーが出ていないかもあわせて確認してください。実際にレポートへ反映されるかを確かめるときは、testを外して通常どおり送信し、集計後にレポートで確認します。
計測したコンバージョンをレポートで見る
記録したコンバージョンは、レポートの 「コンバージョン」 データセットで確認できます。
レポート画面で 「コンバージョン」 データセットを選ぶと、成果の件数や金額、そのうちLINE経由と判定された分(LINE帰属)を集計できます。成果の種別(name)ごとや期間ごとに分けて見ることもできます。レポートの作成方法は「レポートの見方・作り方」の記事で説明しています。
記録した成果がレポートに反映されるまでには集計の時間差があります。送信した直後は出てこないことがあるため、少し時間をおいてから確認してください。
HubSpot・Klaviyoにも成果を連携する
HubSpotまたはKlaviyoと連携している場合、LINE経由と判定されたコンバージョンは、「Converted via LINE」 イベントとして各サービスにも自動で記録されます。追加の設定は不要です。
| 連携先 | 記録のされ方 |
|---|---|
| HubSpot | コンタクトのタイムラインにカードとして表示されます。カスタムレポートやワークフローの登録トリガーに使えます |
| Klaviyo | メトリクス「Converted via LINE」として記録されます。金額はイベントのvalueとして扱われ、セグメントやFlowのトリガーに使えます |
イベントには、成果の名前・金額・注文番号に加えて、その成果につながった配信(どのメッセージ配信・ワークフローか)も記録されます。LINEの配信からコンバージョンまでの流れを、HubSpot・Klaviyoのレポート上でも追えます。
連携で記録される条件
外部サービスへ記録されるのは、次の条件を満たすコンバージョンです。
| 条件 | 説明 |
|---|---|
| LINE経由と判定されている | 帰属期間内にLINEのリンクをクリックした友だちの成果のみが送られます。LINE経由でない成果はLumoのレポートには残りますが、外部サービスには送られません |
| 友だちが連携先に紐づいている | HubSpotのコンタクト・Klaviyoのプロフィールに紐づいた友だちの成果のみが送られます |
| テスト送信でない | test: trueを付けた成果は送られません |
注文番号(orderId)を付けた成果は、翌日の集計処理のあとに記録されます。Shopify連携がある場合、同じ注文はLINE Attributed Order側で記録されるため、二重計上はされません。注文番号のない成果(会員登録・予約など)は、通常は数分以内に記録されます。
うまくいかないときは
計測がうまくいかないときは、トラッキングコードの設置とlumo.conversion()の呼び出しを順に確認します。
| 状況 | 確認すること |
|---|---|
| 成果が記録されない | 成果が発生するページにトラッキングコードが設置されているかを確認します(「トラッキングコードの設定」の記事) |
| 成果が記録されない | lumo.conversion()がそのページで実行されているか、開発者ツールのコンソールにエラーが出ていないかを確認します |
| LINE経由と判定されない | 購入者がLINEのリンクやQRコードを経由して、同じブラウザから来訪しているかを確認します。別のブラウザで購入する場合はemailを渡します |
| 金額が集計に含まれない | testがtrueのままになっていないかを確認します |
| 成果が二重に計上される | orderIdを渡して、同じ注文の重複を防ぎます |
| 金額が大きすぎる成果が記録されない | 不正防止のため、極端に大きい金額や短時間の大量送信は一部が記録されないことがあります |
原因の切り分けに迷ったときは、まずトラッキングコードが正しく設置されているかを確認するのが近道です。