マーケティングエージェントが参照するのは、ワークスペース内のデータだけです。お客さまのデータをAIモデルの再学習に使うことはありません。この記事では、エージェントが扱うデータの範囲と、Lumoの安全対策を説明します。
エージェントが参照するデータ
マーケティングエージェントは、提案や分析のために、同じワークスペース内のデータだけを参照します。他のワークスペースのデータを参照することはありません。
| データの種類 | 参照する内容 |
|---|---|
| 配信データ | 過去のメッセージ配信の内容、開封率、クリック率、配信日時 |
| 友だちデータ | 友だち数、セグメントの構成、タグの分布 |
| ワークフローデータ | 有効なワークフローの設定と実行状況 |
| 自動送信メッセージ | 設定中の自動送信メッセージの内容と配信状況 |
| 外部サービスのデータ | Shopifyの商品・購入傾向、HubSpotのセグメント(リスト)など(各サービスを連携している場合のみ) |
エージェントが受け取るのは、対象のワークスペースのデータだけです。処理した結果も、そのワークスペースの中だけに保存します。
エージェントが参照しないデータ
次のデータは、エージェントの提案や分析には使いません。プライバシーに関わる情報は、設計の段階からエージェントの入力に含めていません。
| 参照しないデータ | 説明 |
|---|---|
| 個人を特定できる情報 | メールアドレス、電話番号、住所など。提案や分析にこれらの値は使いません。友だちの会話を要約する際も、メールアドレスと電話番号はマスクします |
| 1対1のチャット内容 | 提案や分析には使いません。「この友だちについて教えて」「問い合わせの傾向を分析して」のように明示的に依頼したときだけ、対象の会話の直近の内容を要約のために読みます |
| ワークフローの本文・Klaviyoのプロフィール | ワークフローは設定と実行状況のみ、Klaviyoは連携状態のみを参照します |
| 他のワークスペースのデータ | ワークスペースごとにデータを分けているため、互いにアクセスできません |
カスタマーエージェントが扱うデータ
カスタマーエージェントは、友だちからの受信メッセージに答えるために、そのメッセージ本文、同じ会話の履歴、直前のセッションの末尾、ナレッジベースの検索結果をAIに渡します。友だちの表示名、タグ、フィールド、Shopify・HubSpot・Klaviyoの顧客データ、画像やスタンプは渡しません。
エージェントが学習する内容
エージェントは、ワークスペースでの活動からブランドの傾向や好みを学び、提案の精度を高めます。学んだ内容を使うのは、そのワークスペースの中だけです。
| 学習する内容 | 説明 |
|---|---|
| ブランドのトーン | 過去の配信文や修正内容から、ブランドに合った文体を学習します |
| 配信タイミング | 開封率のデータから、反応の良い配信時間帯を学習します |
| セグメントの効果 | どのセグメントがどのテーマに反応するかを学習します |
| 好みの方向性 | 修正やフィードバックから、提案の方向性の好みを学習します |
学んだ内容は、ワークスペースごとに分けています。あるワークスペースの学習が、他のワークスペースの提案に影響することはありません。
AIモデルの再学習には使われません
お客さまのデータを、AIモデルそのものの学習やチューニングに使うことは一切ありません。Lumoが学習するのは、そのワークスペースの中で提案をよくするための傾向だけです。その範囲を超えてデータを使うことはありません。
データの安全性
AIエージェント機能では、お客さまのデータを安全に扱うための対策をとっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| AI基盤 | Google CloudのVertex AI上で実行します |
| 処理リージョン | お客さまのデータの処理は東京リージョンで行います。例外は下記のPDF資料のOCR(米国リージョン)、画像生成(Google Cloudのグローバル拠点)、AIエージェントのWeb検索の検索処理(リージョン指定の対象外)です |
| データ分離 | ワークスペースごとに完全に分離します |
| 外部送信 | お客さまのデータをGoogle Cloud外のAIサービスに送ることはありません。AIエージェントのWeb検索はGoogle Cloud内のGeminiの機能で行い、外部の検索サービスには接続しません。カスタマーエージェントに外部のAIエージェントとの連携を設定した場合は、その接続先に会話を渡します |
| 再学習 | お客さまのデータをAIモデルの再学習に使うことはありません |
| 品質評価 | エージェントの応答は、品質を保つためにLumo内で自動採点し、運営側が確認することがあります。学習には使いません |
| 動作記録 | エージェントの動作記録に含まれる会話の抜粋は、90日以内に消去します。ワークスペースを削除した場合は、30営業日の保全期間のあとの物理削除と同時に消去します(件数などの指標のみ残ります) |
| 操作承認 | メッセージ配信の送信やワークフローの有効化など、影響の大きい操作には承認が必要です |
ナレッジベースにPDF資料を登録した場合は、そのファイルのテキスト抽出(OCR)をGoogle Cloudの米国リージョンで処理します。対象は登録したPDFファイルの内容に限ります。Lumoが標準で使うAIでは、友だちの情報やチャット履歴を日本国外で処理することはありません。カスタマーエージェントに外部のAIエージェントとの連携を設定した場合は、会話を渡す先とその処理場所は、設定した接続先に従います。LINEで受信した画像や動画などのファイルの保管場所は「Lumoのセキュリティについて」を参照してください。
エージェントとの会話履歴も、ワークスペース単位で分離して管理しています。
影響の大きい操作は承認してから実行する
エージェントが影響の大きい操作を行うときは、承認を求めます。内容を確認して 「実行する」 を選ぶまで、その操作は実行されません。配信の予約・送信とワークフローの有効化は、信頼スコアの設定にかかわらず常に承認が必要です。エージェント自身がこれらを実行する仕組みは持たず、下書きや予約内容を用意するところまでを担います。そのほかの操作は、信頼スコアに応じて任せる度合いが変わります。
ワークスペースのAI機能を無効にすると、エージェントの応答、感情分析など、AIによるデータ処理はすべて止まります。
承認を求める主な操作は次のとおりです。
- メッセージ配信の送信・予約
- ワークフローの有効化
- セグメントの作成・編集
承認ダイアログでは、操作の内容を確認したうえで 「実行する」 か 「やめておく」 を選べます。メッセージ配信は、内容をプレビューして承認するまで送信されません。
信頼スコアで自動化の範囲を調整する
エージェントの提案を承認するほど、操作ごとの自律度の指標である信頼スコアが上がっていきます(目安: 承認5回で「通知のみ」、20回で「自動」)。信頼が高まった操作は、毎回の承認を省いて自動で進むようになります。信頼スコアを手動で変更する画面は現在ありません。
学習内容や信頼スコアをリセットする
自分の会話履歴と学習メモリは、個人設定からまとめて削除できます。担当者が代わったときやブランドの方針が変わったときに、学習をやり直せます。
学習内容をクリアする
個人設定 の AIエージェント にある 「会話履歴とメモリをクリア」 で、自分とエージェントの会話履歴と学習メモリをまとめて削除できます。一覧での確認や個別の削除はできません。他のメンバーの履歴には影響しません。
クリアした内容は元に戻せません。実行する前に、本当に消してよいかを確認してください。
信頼スコアをリセットする
信頼スコアのリセットは、現在ユーザー画面からは行えません。エージェントに任せた操作を再び確認制に戻したい場合は、サポートにご連絡ください。