カスタマーエージェントは、LINE上のお客さまにAIが自動で応答する機能です。ワークフローのアクションとして追加し、AIの役割や参照するナレッジベース、会話終了後の流れを設定します。応答の方針さえ伝えれば、あとはAIが質問の内容に応じて回答し、必要なときだけ担当者へ引き継ぎます。
カスタマーエージェントをワークフローに追加する
カスタマーエージェントは、ワークフローのアクションとして動作します。メッセージ受信や友だち追加などのトリガーと組み合わせて使います。
- ワークフローの編集画面を開きます
- アクションを追加し、「カスタマーエージェント」 を選択します
- 右側に設定パネルが表示されます
設定パネルでAIの応答方針やナレッジベースを設定すると、トリガーが発火したタイミングでカスタマーエージェントがお客さまとの会話を始めます。
システムプロンプトでAIの役割を決める
AIの基本的な振る舞いや性格は 「システムプロンプト」 で定義します。ここに役割や応答方針を書くだけで、AIがその方針に沿って回答します。
カスタマーサービス向けのテンプレートが最初から入っているため、まずはそのまま使い、必要に応じて自社の言葉に書き換えるのがおすすめです。元に戻したいときは 「デフォルトに戻す」 で初期状態に戻せます。
| ポイント | 書き方の例 |
|---|---|
| 役割を定義する | 「あなたは○○のカスタマーサポート担当です」とAIの立場を明確にする |
| 応答方針を指定する | 敬語の使い方、回答の長さ、対応できない質問の扱いを指定する |
| 制限事項を設定する | 個人情報の扱いや、回答を控えるトピックを明示する |
システムプロンプトを具体的に書くほど、回答の品質が安定します。
表示名・アバター・挨拶メッセージを設定する
お客さまから見えるAIの見た目と最初のメッセージを整えます。設定する項目は次の3つです。
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| AIの名前 | LINE上に表示されるAIの名前です。20文字以内で入力します。例: 「AIサポート」「○○アシスタント」 |
| AIアバター画像 | LINE上に表示されるアイコン画像です。「画像をアップロード」 からファイルを選びます。ファイルサイズは30MB以下にしてください |
| 挨拶メッセージ | 会話の開始時にお客さまへ自動送信されるメッセージです。例: 「こんにちは。何かお手伝いできることはありますか?」 |
ナレッジベースを参照させる
AIが回答に使う情報源は 「ナレッジベース」 から選びます。あらかじめ登録しておいたドキュメントを選ぶと、AIはその内容をもとに回答します。
複数のドキュメントをまとめて選択できます。よくある質問や商品情報を登録しておくほど、AIは正確に答えられます。
ナレッジベースは事前にアップロードしておく必要があります。登録方法は「ナレッジベースの管理方法」をご確認ください。
利用できるツールを有効にする
ナレッジベースに加えて、AIがその場で情報を調べるための ツール を有効にできます。有効にしたツールの中から、AIが質問内容に応じて自動で適切なものを選んで使います。
| ツール | できること |
|---|---|
| Shopify商品データ | Shopifyと連携している商品データを検索して回答します。Shopify連携が有効なときに利用できます |
外部サービスのツールは、その連携が完了している場合にのみ表示されます。
会話終了後の分岐を設計する(True/False)
カスタマーエージェントのアクションには True と False の2つの分岐があり、お客さまの操作によって進む先が変わります。それぞれの分岐の先にアクションを置くことで、会話のあとの対応を自動化できます。
| 分岐 | 進む条件 | 活用例 |
|---|---|---|
| True | お客さまが終了ボタンをタップして会話を終えたとき | お礼メッセージの送信、アンケートの案内 |
| False | お客さまが有人対応ボタンをタップして担当者への引き継ぎを求めたとき | 担当者への通知、有人対応の開始 |
終了ボタンと有人対応ボタンは、会話中にクイックリプライとしてお客さまに表示されます。
ボタンのラベルを変える
LINE上に表示されるボタンの文言は、わかりやすい言葉に変更できます。
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| 終了ボタンのラベル | 会話を終了するボタンの文言です。タップするとTrue分岐に進みます。例: 「終了」 |
| 有人対応ボタンのラベル | 担当者への引き継ぎを求めるボタンの文言です。タップするとFalse分岐に進みます。例: 「オペレーターに相談」 |
| 有人対応ボタンを表示しない | 有効にすると有人対応ボタンが表示されなくなり、お客さまから担当者への引き継ぎを求められなくなります |
タイムアウト時のメッセージを設定する
お客さまの最後のメッセージから1時間が経過すると、会話のセッションは自動的に終了します。タイムアウト時にメッセージを送るかどうかを選べます。
「1時間のタイムアウト後にメッセージを送信する」 を有効にすると、セッション終了時にお客さまへ任意のメッセージを送れます。「時間が経過したため会話を終了しました」のような案内を設定しておくと、お客さまが状況を把握しやすくなります。
外部AIエージェントと連携する(A2A)
自社で開発したAIエージェントをカスタマーエージェントとつなぐ高度な設定です。外部AIエージェント連携 はA2Aプロトコルを使って外部のAIエージェントと連携する機能で、通常のご利用では設定する必要はありません。
外部エージェントを設定しない場合、カスタマーエージェントは単独で動作します。
外部エージェントを追加する
外部エージェントは設定パネルから追加します。複数のエージェントを登録できます。
- 設定パネルで 「外部エージェントを追加」 をクリックします
- 次の項目を入力します
| 設定項目 | 内容 |
|---|---|
| エージェント名 | 外部エージェントを識別するための名前です |
| エンドポイントURL(必須) | 連携先エージェントの接続先URLです |
| Agent Card URL(省略可) | 連携先エージェントの機能情報を示すURLです |
A2A連携の仕組みについては「A2A連携の概要」をご確認ください。
効果的に使うためのコツ
カスタマーエージェントは、設定の作り込み方で回答品質と引き継ぎのスムーズさが変わります。運用を始める前に次の3点を整えておくと効果的です。
| コツ | 内容 |
|---|---|
| システムプロンプトを具体的にする | AIの役割と対応方針を明確に書くと、回答のばらつきが減ります |
| ナレッジベースを充実させる | よくある質問や商品情報を登録しておくと、AIが正確に回答できます |
| 引き継ぎの流れを用意する | False分岐に担当者への通知を置くと、有人対応へスムーズに切り替わります |